【アラフォーが愛されるBL】電子コミック大賞2024受賞!40までにしたい10のこと ネタバレレビュー
仕事はできるけど恋には臆病なサラリーマン・十条雀(すずめ)。
あと3ヶ月で40歳を迎える彼が、“40歳までにやりたいことリスト”に書いた「恋人をつくる」という小さな願い。
その一文から、すべてが始まります。
ひょんなことからリストを知った年下イケメン後輩・田中慶司(けいし)のグイグイすぎるアプローチ。
最初は戸惑いながらも、慶司の誠実さと一途な想いに触れるうち、雀の心も少しずつ溶けていきます。
たこ焼きパーティー、原宿デート、ぬいぐるみ、そして──
ふたりの関係はゆっくりと、でも確実に“特別”へと近づいていきます。
けれど、社内の目や、自分の年齢、相手への想いの深さゆえの不安も重なって…。
誰かを本気で好きになることが、こんなにも怖くて、愛おしい。
優しさとトキメキがぎゅっと詰まった、大人のラブストーリー。
第6話まで読んだ時点で、あなたもきっと、
「慶司…!」「雀さん…!」って叫びたくなってるはず。
[40までにしたい10のことってどんな漫画?
コミックシーモアの電子漫画大賞2024を受賞した、みんなに愛されている作品。アラフォー枯れおじさんが年下イケメン部下に好かれることで、人に愛される喜び、忘れかけていたいたドキドキ感など日常に彩りが芽生え、人を愛するる喜びに向き合う名作です。
「あなたのこと余裕で抱けます」
10年以上恋人なし、恋は諦めている、40歳の誕生日まであと3か月。
「タコパ」「パフェ食べる」「誕生日を恋人と過ごす」
――絶対ひみつの「40までにやりたいことリスト」をよりによって10歳年下のイケメン部下に見られ一緒にやる羽目になり…!?
リストを作ったことで人生一変!? イケメン部下×枯れた上司のリーマンラブ。
電子限定でカラーページを再現&描き下ろしマンガ1ページを収録。コミックシーモアより引用
あまあま ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
さわやか ⭐️⭐️⭐️
尊さ ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
えち度 ⭐️⭐️⭐️ 星5段階評価
- 著者: マミタ
- レーベル: ビーボーイコミックスDX
- シリーズ名: 40までにしたい10のこと
- 発売日: 2025年02月19日
- 出版社: リブレ
第一話
アラフォーのバリキャリサラリーマン・十条雀(すずめ)は、目前に迫る40歳の誕生日を前に、ふと「このままでいいのか」と人生を見つめ直す。
TV番組の影響で“40歳までにやりたいことリスト”を作り始めた彼は、タコパ・原宿スイーツ・恋人作り…と、淡くも切実な願望を綴っていく。
しかしそのリストを、よりによってイケメン後輩の田中慶司に見られてしまい…! まさかの“スマホでパシャッ”の展開に、雀の平穏な日常が揺らぎ始める──。
「これ、一緒にやりませんか?」
思いがけない慶司の提案に、雀は冗談だろうと流そうとするが…そこからの展開がまさかの急接近。
慶司は自分の気持ちを真っ直ぐに伝え、さらには行動でも示してくる。動揺する雀の心は、否応なく揺さぶられていく──!
リストにはなかった「誕生日を恋人と過ごす」という項目が、いつの間にか慶司によって追加されていて…?
十条以上にやる気を見せる後輩のペースに、振り回されつつもまんざらでもない雀の表情に注目。
グイグイくる慶司にあたふたしてる雀さんかわいい
第二話
翌日、まるで何事もなかったかのように──ではなく、ちゃんと続きが始まるふたり。
仕事帰りにたこ焼き器を選ぶという展開に、「一度きりのために買うのはちょっと…」と躊躇する雀さん。
そこに、慶司の前向きすぎる一言。「買っちゃえば何度でもできますよ」。…え、それってつまり未来も一緒に??
力
…え?それってつまり未来も一緒に??
その日のうちに、まさかのタコパ決行!
慶司は、ぬいぐるみに囲まれた雀さんの“ちょっとかわいすぎる部屋”に足を踏み入れることに。ふわふわのスズメ型クッションに慶司が何気なく座った瞬間、雀さんが思わず叫んだのは…その名も「すずこっっ!」。
ぬいぐるみにこっそり名前をつけていたことがバレてしまい、ファンシーな一面が露呈してしまう尊さが爆発
シャツの袖をまくったり、ネクタイを緩める仕草にドキッとしてしまう雀さん。そして、ふと目に入ったのは──以前、飲み会帰りに慶司がクレーンゲームで取ってくれたスズメのぬいぐるみ。
ずっと捨てずに飾っていたことが、なんだか自分でも意外で…。
誰かにもらったもの捨てられない性格の良さが滲みでちゃう雀さん
なぜここまでしてくれるのか。
ふと気になって、「あのときの言葉、冗談じゃなかったの?」と尋ねる雀さん。
それに対する慶司の返答は、ぶれない、まっすぐなものだった──。
ゲイであることを恥じてはいないけど、周りに気を使わせたくない慶司。「俺だけじゃなくて、十条さんもきっとそうですよね」
その言葉で、雀は過去の記憶がフラッシュバックする。
飲み会で“らしくない話題”に戸惑っていた自分を、さりげなく話題転換して助けてくれた慶司の姿──
あのときすでに、彼は気づいてくれていたのかもしれない。
前から自分の気づかないところでいろいろ気を使ってくれていたのかな?
慶司のやさしさや本気の姿勢に、少しずつ心を開いていく雀さん。
ふたりは次の目標「原宿スイーツ」デートに向けて、また一歩近づいていく──!
第三話
平日の激務を乗り切り、待ちに待った休日。
原宿でのデートに現れた雀さんは、いつものスーツ姿とは打って変わって、“休日のお父さん”風ファッションで登場。
オシャレ慶司とのギャップに、思わず笑みがこぼれる。
慶司が「ダッ…」と言いかけると、「ダサいんだろ、はっきり言えよ!」と雀さん。そして、「クソダサいっすね〜」と返せる、素直で気取らないふたりの距離感が微笑ましい。
甘いスイーツに目を奪われつつも、「おじさんがこんなにスイーツ買うの恥ずかしい…」と戸惑う雀さん。
それでも慶司は「食べたいの?」と後押しし、どんどん買い進める。
一人ではできなかったことが叶う喜びに、雀の胸は期待でいっぱいになる。
話題は自然と服のことへ。
普段はスーツ一辺倒で、自分のための服を買う場所も知らず、ましてや誰かに見せるわけでもない雀さんの心の内が垣間見える。
慶司は優しく語りかける。
「雀さん、自分にお金を使うのをためらいがちですよね。もっと自分を大切にしてください」その言葉は、雀の胸にじんわりと染み込む。
自分以上に自分のことを思ってくれる人がいる幸せ…
ふたりはファンシーな雑貨店へ。
慶司が選んでくれた、メガネをかけたスズメのぬいぐるみは、雀にとって特別な贈り物となった。「週末に予定があるって、いいな」「今日が来るのをずっと楽しみにしてた」
そう素直に話す雀の言葉には、これまでにない輝きが宿っていた。
突然の雨に見舞われ、ふたりは階段の下で雨宿りをする。
初めて見る、メガネを外した慶司の顔。
慶司は視力が悪く、雀が見えるようにぎりぎりまで顔を近づけてくる。
照れ顔の雀を見て、慶司はふと我に返る。
一連の言動を振り返った雀は、からかいでも気まぐれでもなく、純粋に自分を想ってくれていることに気づくのだった。
自然と距離が縮まり、ふたりはそっとキスを交わす──。
アラフォーだって、キスすれば胸の高鳴りは止まらない。
その瞬間、ふたりの心は熱く溶け合っていった。
個人的にこのキスシーンの慶司のあごライン最&高
慶司と、次はどんな時間を過ごそうか──。
ふたりの未来に、少しずつ彩りが加わっていく。
第四話
今回はオーダーメイドの枕を買いに行くという、ちょっと変わったデート。
並んで歩きながら、雀さんの心にはさまざまな感情が渦巻く。
「これは恋…?それともただの気まぐれ?」
前回のキスを思い返しながらも、これまでの慶司の誠実な言動に、遊びではないと少しずつ確信が芽生え始める。枕を買い終えた帰り道、雀さんはふと口にする。
「うち寄ってく?ケーキでも買ってさ…」
自分でも驚くくらい自然に出たその言葉に、心が少しだけ高鳴る。
「ケーキでも買ってさ…」てワードが妙にリアルで可愛らしい
部屋に入り、ふとした流れで重なるキス。
少しずつ距離が近づき、互いの温度が伝わってくる中、雀さんは慶司の反応に気づく。
内心ドキリとしながらも、「それがなんだか嬉しかった」と、自分の気持ちに驚く雀さん。
けれど慶司は、「体目当てに思われたくないので…」と、静かに距離をとる。
慶司の理性と、雀さんへの真剣さが伝わってじーん。
場面は変わって、会社の飲み会。
後輩の田中が「雀さんに彼女を作るぞ〜」と悪気なく騒ぎ立てるが、それが胸にチクッと刺さる。はっきり否定できず苦笑いで受け流す雀さんを見た慶司が、スッと手を伸ばし「やりすぎ」と鋭く止める。
このさりげなく、けど”まっすぐな守り方”たまらん
そのまま飲み会を抜け出し、夜の公園へ。
酔いの残る雀さんをベンチで休ませながら、慶司はこれまでの恋愛について静かに語り始める。
口数は少ないけれど、そこには本気で大切にしたいという想いがにじんでいた。
今までの恋愛に恵まれなかったぶん、雀さんとの仲を本当に大事にしたい気持ちが伝わってくる
雀さんは慶司の肩にもたれかかり、心地良い体温で夢の中へ〜
第五話
洋服の買い物デート中、思わぬ場所で後輩の田中とバッタリ遭遇。以前の飲み会で慶司が「雀さん」呼びしていたことに気づいていた田中はズバリ「付き合ってるんだ!?」と見抜いてしまう。「俺、偏見なんてないからさ〜」「なんで早く言わなかったんだよ〜」と、悪気はないものの、やや面倒な絡みを始めてしまう。
突然の問いかけに戸惑い、慶司は言葉を選びきれずに冷たく返してしまう。
「自分は偏見ないから〜」って言う人ほど、実は相手にプレッシャーかけてたりするのかも…慶司の冷静な一言が、じわじわ心に残る…。作品のこういうリアルさ、ほんとに好き。
慶司は、誰にも邪魔されたくないこの関係を守るために放った一言が、結果的に雀さんを深く傷つけてしまう。
「本心じゃなかった」──その想いを伝えようと、慶司は電話やメッセージを何度も送るが、雀さんの心には届かない。
ふと冷静になってしまった雀さんは、現実の壁を前に立ち止まる。
慶司がこれまで築いてきたもの、自分と関わることで壊してしまうのではないかという不安。あのときの幸せは、浮かれていただけだったのかもしれない――そう思い詰める。
「もう、会社以外では会わない」と距離を置こうとする雀さん。
慶司との時間が大切だった分だけ、その決断は苦しく、胸に重くのしかかる。
相手のことを考えすぎて動けなくなる雀さん。
物語はクライマックスへと向かいます。
第六話
「会社以外では会わない」――そんな約束を自分から切り出したはずなのに、雀の心は予想以上に傷ついていた。スズコに「これでよかったんだよね…?」と、涙ながらに問いかける日々が続く。
そんなある日、会社で慶司から「クリスマスイブ、一緒に過ごしましょう」と誘われ、動揺する雀。
その直後、慶司の同期と偶然鉢合わせし、飲み会の話を耳にする。
「こいつ、イブの日暇そうだぞ」と思わず口にしてしまう自分に、少し戸惑いながらも後押ししてしまう雀の複雑な心情。
イブは雀さんの誕生日で、やりたいことリストの中に”誕生日恋人と過ごす”って書いてあるのに・・・
イブの夜、一人で過ごす雀さん。やりたいことリストを見返しながら、未練を断ち切ろうとしますが、慶司との日々が脳裏に蘇ります。
彼の真剣な思いにようやく気付いた雀さんは、気持ちを確かめたくなり、慶司を探しに走り出します。
慶司の同期の飲み会会場付近で彼を見つけるものの、慶司は駅の改札へと急ぎ足。気づいてもらえず、雀は慌てて電話をかける。電話に気づいた慶司は、慌てて引き返してくる。「一緒にいたい」──そんな思いをぶつけ合い、ふたりはお互いの気持ちを確認します。
家に戻ったあと丁寧に想いと体を重ねるふたり。「誕生日おめでとう。間に合ってよかった」そう告げられた瞬間、雀さんは幸せに満ちた気持ちに包まれるのでした。
かわいい、好きって連発する慶司、それを照れながら受け入れる雀さん、どちらも尊すぎる
第七話(おまけ)
本編は第六話で一区切り。
ここからはおまけページとして、慶司目線で描かれる雀さんの可愛い一コマが楽しめます。
40代男性にありがちな悩みに対しても、「そこがまたかわいい」と愛を込めて語る慶司の姿に、思わずほっこりしてしまいます。
第八話(おまけ)
帰宅したと思いきや、慶司が雀さんの家に忘れ物を取りに来るシーン。
そこで、雀さんの部屋着であるクマの着ぐるみ姿を見られてしまい、慌てる雀さんとは対照的に、慶司は「恋人の色んな一面が見られて嬉しい」と満面の笑み。
そのまま寝室へ運ばれ、濃厚な愛され展開に…。
また、最中の雀さんがよく見えないため、本気でコンタクトレンズを検討し始めます。好きな人のことはどんな姿もよくみたい…と可愛らしい慶司の本音がこぼれます。
おまけシーンと侮るなかれ、愛され濃厚シーンに合掌
まとめ
いかがでしたか?アラフォーの雀さんが年下イケメンの慶司にズブズブに愛されるストーリ。アラフォーの筆者は自分を重ね←え
最高に幸せな気持ちになりました。さすが電子コミック大賞受賞作品。何度も読みたくなる名作です。雀さんのように恋に臆病になっている方も読めばきっと勇気をもらえるはずです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。